天につながる太古の聖地

観光案内sightseeing

白砂青松のその名のとおり白い砂と約6,700本の松並木が美しい天橋立。その美しさは多くの歌人に詠まれ古くより天名所として知られていました。
何千年もの歳月をかけて自然がつくりだした天橋立とそれにまつわる伝説「天の浮橋神話」があります。日本創世の神イザナギノミコトが天界から下ろした梯子の根本地とされる元伊勢籠神社の奥宮「眞名井神社」の古代祭祀場、天空の観音霊場「成相寺」、天地に暴れる龍を文殊菩薩が善龍に改心させたとされる智恵の文殊として名高い「智恩寺」。 古来、人々は天架ける浮き橋を通って自らの祈りが神仏の御許に届く様子を思い描きながら、海渡る参道・天橋立を渡ったといわれています。 神と仏が交わる空間とも言われる天橋立、龍や天女などにまつわる神秘的な伝説のある周辺の風土と歴史をたどってみてはいかがでしょうか。
また、少し足をのばして舟屋で名の知れた「伊根の舟屋」もおすすめです。どうぞ天橋立観光をお楽しみくださいませ。

丹後のパワースポット元伊勢籠神社 (もといせこのじんじゃ)

元伊勢籠神社

概要を読む

語り継がれる神話に、遥か神代に思いを馳せて

天橋立創造の神話をいまもなお伝えつづける丹後一の宮「籠神社」は、伊勢神宮の神々がこの籠神社より移られたという、伊勢神宮のふるさとでもあります。
奈良時代の養老三年(719年)に丹後一の宮に定められた丹後第一の大社であり、日本神社建築史上特に貴重なものと言われています。
高欄にある青・黄・赤・白・黒の「五色の座玉」や神宮”とほぼ同じ様式で建てられている御本殿など、”元伊勢””山陰一の大社”として社格や神徳をあらわしているのだとか。 天橋立は天地往来の梯子とされる神話があります。
天にあった男神イザナギ大神が地上の籠宮の磐座(社殿建築以前の太古の祭場)に祭られていた女神イザナミノ大神のもとに通うため、天から大きな長い梯子を地上に立てて通われていたそうです。
しかし一夜梯子が倒れてしまいそれが天橋立となったと伝えられています。
3.6kmにも及ぶ天下の名勝、日本三景「天橋立」は、この籠神社の境内であり参道だったそうです。今でも天橋立を訪れる人の多くが籠神社を参拝されます。 「斜め一文字」「股のぞき」で知られる傘松公園に行く前にまず籠神社に参拝しましょう。

スタッフのコメント: ここにある宝物は、「籠名神社祝部海部直等之氏系図」(国宝)と代々手渡しで受け継がれてきた「海部直伝世鏡」昭和50年に海部氏系図が一般公開されたときにはそれはスゴイ騒ぎになったそうです。知れば知るほど、日本の成り立ちが見えてくるような場所です。また、地元の人々は、子孫長福、家内安全、諸病平癒の御利益があると、厄除開運 、商売繁昌 、交通安全 、初宮参り、受験必勝、安産祈願とお参りをしています。私の初詣は毎年ココに行きます!
最近では籠神社の奥宮である「真名井神社」がパワースポットとして注目されていて、あのテレビでも有名なスピリチュアル○○さんのお墨付きなんですよ。鬱蒼とした中に神々がやどる日本最古の聖地を五感で感じ人生の活力にしてください!

股のぞき傘松公園

股のぞき 傘松公園
昇竜観 傘松公園
昇竜観 冬

概要を読む

籠神社から傘松公園へ向かう途中の通りには数件の土産物屋さんが立ち並んでいます。 明るい笑顔のお店の人達に、丹後の名物を教えて貰ったり、近辺の見どころの道順を聞いたりしながら人情味溢れるお土産通りを歩くと、心が温かくなった気がします。
傘松公園までは、ケーブルカー又はリフトで上がります。
急勾配をぐんぐん登っていき、見下ろす自然景観を楽しんだり、不思議な名前のついた木々をみつけてみたり。 「股のぞき」の名所傘松公園は、天橋立を望む絶好のビューポイントとなっています。傘松公園からの眺めは、斜め一文字と呼ばれ天橋立三大観のひとつとなっています。 股のぞき台に乗って、股の間から天橋立を眺めると…!?
古代では、神と人、天と地上とは互いに往き来でき、神と人、男と女とを結ぶ愛の懸け橋と信じられていたのです。 神秘的で美しい「天橋立」を目の当たりにすると、「神の創造物」であることを五感全てが納得します。 元伊勢籠神社・天橋立は今もなお人々の心のふるさとであり、包み込むような大きなパワーを感じる場所なのです。

スタッフのコメント: 籠名神社からケーブルカー乗り場までのこの土産物屋さんの通りを歩きます。なんとなく温泉地へ行ったような気分で、みやげ物を手にとって観てしまいます。 中でも天橋立名物「黒ちくわ」は100%鰯のすり身を竹の棒に付け、その場で焼きながら売られています。焼き立て熱々は香ばしく格別ですよ!B級グルメブームですね~ファーストフード感覚でどうぞ!

天橋立駅の天橋立ビューランドから観た飛龍観もいいのですが、斜め一文字の天橋立もまた違った感じが受け取れます。やはり、天橋立を語るには、飛龍観、斜め一文字、横一文字と山の上から観ないと。 私は、天橋立の景色の中で、滅多に見ることは出来ませんが、雪景色が一番好きです!気温がグッと下がり、夜中に雪が深深と降り、翌朝スッキリ晴れる!そんな日は冬の季節何回あるだろう!今年は見れるかな!? 最近ではゆるキャラ「かさぼう」が土・日曜日に登場し大人気です!かわいいんです!かさぼうを見かけたらシャッターチャンスですよ!アっ!「股のぞき」も忘れずにね。。。

願い事が成りあう寺成相寺

成相寺

概要を読む

傘松公園は「成相山」の中腹にあります。
「成相山」には「願い事が成りあう寺」として有名な成相寺があり、傘松公園からは成相寺行きのバスが出ています。
西国33ヵ所霊場28番札所でもある成相寺は、身代り観音とよばれる聖観世音菩薩がご本尊。 他にも悲しい伝説を秘めた「撞かずの鐘」や、通称「底無しの池」、正面を向いている龍として珍しいとされている左甚五郎の「眞向の龍」などがあります。 雪舟筆「天橋立図」にも描かれた五重の塔は鎌倉時代の建築様式を再現した木造塔で、平成12年に外観が完成しました。 本堂、鎮守堂、鐘楼は府指定文化財となっています。 この成相寺はもともと修験の道場として信仰を集めていた山岳信仰の山に文武天皇の勅願所として真応上人が開き、真言宗系の橋立真言宗大本山ともなる、なんともパワー溢れる山寺なのです。

スタッフのコメント: 子供の頃に、ここに伝わる「撞かずの鐘」の話を聞いた時は悲しくなりました。 さてさて、本堂前の階段のふもとに「一言一願地蔵」様が居られます。このお地蔵様は、願いを一言でお願いすれば、どんな願いも叶えて下さるというお地蔵様です。私も以前、願い事をしましたが叶ったのか、、、内緒です!是非、皆さんもお願い事をして下さい!また、成相寺から少し上にあるパノラマ展望台からは、栗田半島まで見渡せる素晴らしい景色が見えますよ!

天橋立四大観の一つ大内峠一字観公園

一字観
一字観 夕暮れ
長命いっぷく名水

概要を読む

文人墨客が愛でた横一文字。屈指の景勝地へ。

大内峠は京丹後市大宮町へと至る峠で山頂には長命いっぷく名水や一字観公園があり、峠の面影を今に残しています。 天橋立を横一文字に眺望できる屈指の景勝地として、多くの文人や墨客に親しまれてきました。 松尾芭蕉や与謝蕪村、与謝野寛・晶子など古くから多くの歌人に愛され、 風光明媚な地に心うたれた多くの歌碑、句碑が残っています。

この公園の脇に 地元の方々も汲みにくるという「長命いっぷく名水」という湧き水があります。 徳川時代、この大内峠は丹後国府と西部地域を結ぶ幹道であり、江戸時代の峰山藩の参勤交代はここを越えており、政治的にも重要な峠道だったようで、峠を越える人はここで美しい景色を眺め、「いっぷく」した休憩所でもあったようです。

スタッフのコメント: 穴場です!ホテルから車で頂上まで10分の「一字観公園」それは天橋立が、横一文字に見える場所。って事で、名前がつきました。迫力があり力強さを感じる飛龍観(ビューランド)。しなやかで優雅な斜め一文字(傘松公園)と名所はありますが、「股のぞき」発祥の地でもある一字観公園からの景色は、スケール感あふれる雄大さが魅力です。 他所とは違い静かな穴場ですよ!頂上付近には、「長命いっぷく名水」という湧き水があり、地元の方が湧き水を汲みに沢山来られています。お茶、コーヒーには良いと聞いてます。文人墨客も愛したコノ場所、「たのしみは 大内峠に極まりぬ まろき入江と一筋の松」与謝野寛。歴史に興味のある方は案内表示に従って散策するのもおすすめです

歴史を伝え続けた丹後ちりめん山藤織物工場 (やまとう)

山藤織物工場

概要を読む

機音と人情溢れる街並み、歴史と工芸を伝え続ける。

江戸時代より「丹後ちりめん」の産地として知られた「加悦」(現与謝野町)。
山藤織物工場も、与謝野町(橋立ベイホテルより車で10分)にあります。
朝早くから、機(はた)音の響くこの町は、厳しい寒さと湿気の多い気候風土の特質を生かし、 二百年以上もの長い間、丹後縮緬(ちりめん)の白生地を織り続けてきました。山藤織物工場の中では使い込んだ機械の数々が、今日も軽やかな音を立ててちりめんを織り続けています。現在では丹後でも数少ない幅広生地の生産現場を、見学する事ができます。独特のシボを生み出すため、欠かすことのできない「八丁撚糸機」は、120年もの間、山藤の白生地を支え今も現役で動き続けています。 このクラスの撚糸機は、丹後地方でも珍しい存在です。この撚糸機をはずして山藤の白生地は語れません。 長年継承され続けてきた丹後縮緬の技術に工夫を重ねて白生地作りを続けてこれからもより良い白生地作りを目指したい、とは山藤ご主人。生糸から製織に至るまでの行程を熱く説明してくださいました。
染色技術と加工部門の方との協力と努力により、利用しやすくお手頃価格で、正絹無地風呂敷や友禅風呂敷を販売されています。

スタッフのコメント: 橋立ベイホテルのある町、与謝野町は昔から丹後ちりめんの生産で栄えた町です。町中には、当時を髣髴させる建物があります。特に「格子」の付いた建物は商人の町でもあった旧岩滝町の特徴です!機(はた)音が響き今と昔が混在する町をゆっくり歩いたり、自転車で散策して下さい! その丹後ちりめんの織元「山藤織物工場」さんは観光地に見られる観光化されたガイド付きの見学施設でなく、普通に製品を作っておられる工場だとわかります。昔ながらの機械で生糸から製品までの工程が見られる施設は、なかなか地元でも見ることが出来ません。また、お願いすれば、経営者の家族の方々が案内をしてくれます。また、その案内が面白い。製品の展示場もあり丹後ちりめんの風呂敷がその場で購入できます。

海と歴史の幽玄な風景伊根の船屋

一字観
一字観 夕暮れ
長命いっぷく名水
長命いっぷく名水

概要を読む

自然と共に暮らす、日本で一番海に近い暮らし。

来る者を魅了する歴史が作った幽玄な景色「伊根の舟屋」。
山が迫り波の静かな伊根湾を囲むように浜辺にびっしりと切妻型の舟屋が並ぶ様は、伊根独特の風景です。 伊根湾に沿って建ち並ぶ約230軒ある舟屋は、1階が船のガレージ、2階が居間となった建物。 漁業を生業とする伊根の人々の生活は、ここから日々の漁に出かけます。海辺ぎりぎりに建ち並んでいるので、海から眺めると、まるで海に浮かんでいるかの様に見えます。
この伊根湾は、干満の差が80cmほどで波がなく「青島」がこの湾を守るかのように位置しているため波もなく穏やかです。 戦前は、この湾に鯨を追い込み、伊根の漁師さん達が力を合わせて鯨漁をしていました。 また、京都府で漁獲高が一番で、伊根港で獲れる「伊根ブリ」は有名です。 伊根の人々は、生活の糧を与えてくれる「海」と共存しながら力強く生き、これからもまた、その暮らしは続くのでしょう。 日本で一番海に近い暮らしがここにはあり、やさしく厳しい自然を美しいまま、未来へ残し伝えたいものです。
この「伊根の舟屋」の独特の風景を海側から一望する事ができる遊覧船やタクシーなどがあり、展望台からは、島を取り囲む伊根湾を眺めてみてください。

伊根湾を周遊する遊覧船からは、陸から見える舟屋とは違った町並みを見ることができます。【伊根湾めぐり遊覧船】 約30分の周遊の遊覧船からは、カモメにエサをあげることもでき海辺ならではの体験も。
地元の船頭さん達が自分の船でガイドをしながら伊根湾内を周遊してくれる【海上タクシー】は、陸上からでは味わえない舟屋の風景と、地元を愛する温かな人との出会いがあります。地元の言葉を織り交ぜながら、明るく強い船頭さんの背中は、頼もしいばかりです。
また、海上タクシーとは趣向を変えて、漁師さんがいつも使っている漁船に乗って日本海の風を切って走りカマヤ海岸や経ヶ岬などの名所を海から眺める【漁船クルージング】も爽快感たっぷりでお薦め。

伊根の町を「海側」から見る風景と、その生活を直に感じる事のできる、町並み散策もゆっくりとした時間を楽しめます。 伊根町で唯一の造り酒屋の【向井酒造さん】は、創業250年の酒屋。店内では地酒を購入できる他に、見学や試飲もできます。 向井酒造さんでは女性の杜氏が頑張っています。明るい笑顔の杜氏さんとお酒造りの話や美味しいもののお話をすると心が元気になります。 同じ伊根町内にある、【伊根工房「ギャラリー舟屋」】さんは「伊根焼き」の陶器を処狭しと並んでいます。 お皿やコーヒーカップ、置物などがあり、特に人形は独特の趣を持っています。 陶器を味わい、舟屋の見学をしつつ、コーヒーを飲みながら伊根湾を眺めるゆっくりした時間。贅沢なひとときです。

スタッフのコメント: ココにしかない風景!丹後で言うなら正に「伊根の舟屋」だと思います。舟屋の里公園(道の駅)から見た波の静かな夕暮れは、海に夕日が写りなんともいえない景色を見ることが出来ます。 そして私は秋になると、この伊根への訪問回数が極端に増えます、、、イカ釣りです! この伊根湾では季節毎に色んな魚が釣れるんですよ!しじゅう(アイナメ)、カワハギ、コチ、メバル、ガシラなどなど、、、 運が良ければ、グジ(アマダイ)や、イネズ(あこう)の高級魚も釣れますよ!